2017年9月26日火曜日

ハリケーン・ハービーを乗り越えて/練習再開



我がコーラスの長かった夏休みも終わりに近づいた8月25日金曜日、テキサス南部にハリケーン・ハービーが接近・上陸し、その後5日間沿岸を迷走したハービーによって大雨が続きました。
今回は歴史に残るハリケーン災害の体験記です。

ヒューストンにハリケーンが接近すると大きなニュースになったのが8月23日水曜の夜のニュース。 木曜の朝、すでにどのスーパーでも水や食品、日用品を買う長い行列ができ、私も朝からCOSTCOで500mlの水80本と、長期戦に備えて食品を買い込み、車のガソリンを満タンにしました。 25日金曜の朝から断続的に雨、雷が続き、 頻繁にトルネード警報が発令され、道路の冠水が始まり、家から一歩も動けない状況が5日間続きました。 メンバーのSさん宅は隣家との間をトルネードが過ぎ去り、木と塀が倒れ、屋根に被害が出ました。 28日にFlood control から、2つの貯水池のダムの開放が発表され、これによって、貯水池周囲や下流域では更に水かさが増すことになりました。 TVは24時間被害状況が放映され、腰まで水に漬かって ボートやカヌーで救出される映像が流れ、その中に知っている道や家を見つけることもありました。 強制&勧告避難区域内に住んでいたり、周囲が冠水したメンバー数世帯から、友人宅へ避難したと連絡が入りました。 また避難区域に近いメンバーにもいつ避難命令が出るか分からず、 不安の中で、あらゆる情報を交換して励ましあいハリケーンが過ぎるのを待ちました。 ハリケーンが遠ざかった30日恐る恐る近くのスーパーに行ってみると 長蛇の列で、物がなくなった空の棚が並んでいました。 洪水被害だけではなく、夜間外出禁止令、近郊の化学工場の火災、飲料水の汚染、蚊の大量発生の恐れ等々、更に数日間、暗く不安なニュースが続きました。 幸い我がコーラスメンバー宅は浸水被害はなかったのですが 元メンバー宅、お世話になっている練習会場の教会は数フィートの浸水被害にあってしまいました。 その後、仕事が再開された9月4日以降、主要道路(西から99、Hwy6,Belt8、Memorial Dr一部)が通行止めになっている中で、 家屋の修復、物資の輸送が一気に始まり、交通渋滞がひどくなりました。 (道路が復旧しても渋滞は続いています) 現在水はほぼ引いていますが、ドライブウエイに積まれた家具や板の山は まるで爆撃された町のようにも見え、心が痛みます。 まだまだ復旧作業は続きます。家や車という物以外にも、保障や保険の問題は長期化しそうですし、何よりも、水の恐怖、大切なものを失った方の悲しみ、将来への不安を抱えた多くの人達を思わない日はありません。  
9月中旬にメンバー宅で練習を再開しました。 こんな時に「歌を歌っていいのだろうか?」と自問しましたが こんな時だからこそ、Xmasには希望溢れる 歓びの歌をお届け出来たら、、、、 これが現在のコーラス桜、一同の願いです。
 
そしてこの日、戸田先生のバースデーケーキを、メンバーのHさんが作って来て下さいました。(Hさんはプロのパティシエさんです♪)メンバー皆でお祝いし、ハリケーン後ひとときの楽しい時間を過ごしました。(M・S)