2018年4月10日火曜日

コンサートを終えて~ part2


去る3月11日、Unitarian Fellowship of Houstonにて”小山さとみ&ヒューストン女声コーラスさくらジョイントリサイタル”が行われました。
晴れ渡る晴天!、、、とはいかず、あいにくの曇り空となってしまいましたが、ソプラノ歌手・小山さとみさんの素晴らしい歌声とさくらコーラスのハーモニーが会場の空に響き渡りました。


第一部は小山さとみさんによる初のリサイタル。真っ青なドレスが厳粛なムードを漂わせます。
今回のテーマが「挑戦」ということで、迫力のある歌声が客席を震わせました。
特に「夜の女王」は日本でも車のCMソングとして流れていましたが、あまりの素晴らしさに鳥肌が立つほどの感動を覚えました。
私はオペラにあまり馴染みがないので、聴いてもわかるかな?と不安でしたが、曲の前にどのような歌なのかの説明があり、曲を聴き始めるとまるでその情景が浮かんでくるかのようでした。全5曲、至福の時間はあっという間に過ぎ去り、その後小野さんとのデュエットでも素晴らしい音の重なりを響かせてくれました。



休憩の後、いよいよ第二部コーラスグループ「さくら」の出番です。
小山さん・小野さんも歌舞伎役者のような「早替わり」をし、全員で色とりどりの浴衣の花を咲かせました。今回は日本の方以外にも多く足を運んでいただき、折角なので歌詞の意味もお伝えできればと曲の前に英訳の詩をつけました。
朗読者はコーラスメンバーのご家族ですが、急遽お願いしたにも関わらず、その堂々たる姿に心を打たれました。素晴らしい朗読に後押しされ私達も今までの練習の成果を存分に発揮しました。


小山さんと一緒に歌えるのもこれが最後。全員で思い出を噛みしめながら一曲一曲を大切に心を込めて歌いあげました。折しも3月11日は東日本大震災があった日。最後に「花は咲く」で思いを馳せ、みんなで心を寄せあいました。会場には涙される方もあり思わずこちらもほろり。リサイタルは小山さとみさんのアンコールで幕を閉じ大成功を収めました。終了後のメンバーの笑顔がとても素敵で、さくらコーラスに入って本当に良かったと改めて思った瞬間でした。
小山さんが帰国されてしまうのは本当に残念ですが、日本での益々の活躍を期待しています!


皆さんお疲れ様でした~!(S・S)

 いつも伴奏してくださる箱根さんへサプライズのプレゼント。
メンバーHさん手作りの似顔絵ケーキ♪似てる~



コンサートを終えて

先日行われたジョイントリサイタルは、おかげさまで大成功に終わりました。
残念ながらこの春ヒューストンを去る小山さとみさん。
約2年半、コーラスさくらの中心となって活動してくれました。メンバー一同寂しさでいっぱいです。これからの彼女の活躍をお祈りしています。
以下、さとみちゃんからのメッセージです。






私がさくらコーラスの一員になって約2年半。帰国がこの4月に決まった瞬間にやろう!と決めたコンサートでした。元々は自分のステップアップのためにソロリサイタルをしようと考えていたのですが、やっぱり最後にさくらコーラスのみんなと歌いたいという思いから今回はジョイントという形をとりました。何もかもが初めてのことばかりで、さくらコーラスのメンバーとお客様に支えられたコンサートでした。

自分のプログラムが終わり余裕が出てくると、今度は一気に寂しさが襲ってきます。
『私がさくらコーラスの一員として舞台に立てるのは今日が最後なんだ』
そう思うと涙が止まりませんでした。よりにもよってコーラスのプログラムは全て思い出がパンパンに詰まった曲たち!この曲を歌った時はこんなことがあったなぁ、あんなこともあったなぁと考えていたら涙の止まらないこと。…いえ、涙ではなく鼻水。これはまずい。最後の本番で鼻垂れなんてかっこ悪すぎる。本番中にお客様にお尻を見せるなんていけないことではわかっていたけど、鼻垂れよりはマシだ!と曲間で思い切って後ろを向いて鼻を拭きました。

そしてプログラム最後の曲は『花は咲く』。この曲は私にとってだけでなくさくらコーラスにとっても特別な曲。これだけはどうしてもプログラムに入れて欲しいとお願いした曲で、これまで以上にたくさんの思いが込み上げてしまい、ほとんど声になりませんでした。


終演後の挨拶が終わりアンコールが終わるとコーラスのメンバー全員が1人ずつ私に一輪のバラを手渡しするサプライズ!この時のことを思い出すと今でも涙が出てくるくらい感動しました。


…実はここから私の記憶がほとんどありません。急いで片付けてホールから出なきゃ!と必死になった結果、私の脳みそがキャパオーバー。人間でも機械やエンジンみたいにオーバーヒートするんだなぁと学んだ瞬間でした。その後の打ち上げ会場で冷静になってみてもなんとなーくのうろ覚えしかなく、今思えばこの日で会うの最後のメンバーもいたのにまともにお別れ言えてなかった!これがこの日最大の後悔となりました。


皆さま本当にありがとうございました。私のヒューストン生活はさくらコーラスのおかげでとても充実したものになりました。ありたきりですが、さよならは言いません!!またいつか会う日まで!!(Satomi Koyama)